7月11日は参議院議員通常選挙

どこに投票すべきか。
私の判断基準は日本国憲法との距離感にある。
福祉国家を前提とした人権保障に厚い憲法価値を実現してくれる政党に入れたい。
自民・民主といった政権中枢にあった政党はこの基準に適わない。
自民党はまずもって憲法改定を綱領に掲げる政党であり、絶対に支持できない。
民主党は民力結集などとのたまわっているが、その「民」は自然人たる国民ではなく法人たる会社にその目が向いていることが随所に現れている。
少数政党で予断を許さないのはみんなの党である。この党は国の運営を会社経営の論理で立て直そうとしているように感じられる。特に会社で言えば「リストラ」に当たるであろう国会定数削減は目に余る。この政党に投票してしまうことは国民にとって「自殺行為」になるだろう。
この国会議員定数削減の議論に私は否定的である。
とりわけ民主党は比例定数の削減を唱えるが、これは国会は民意の縮図であるべきであるという民主主義の原則に真っ向から反するものである。比例定数を削減すればいまある共産党社民党議席は消されるだろう。しかし、共産党社民党に対する投票は一定数存在する。比例定数の削減はこの民意を国会の議席から抹殺することになる。民主主義をマイナス方向に変えることは反対である。
しかも定数削減はコストカットの一環として語られているが、これもほとんど効果がない。国会経費の削減を言うなら違憲の制度と考えられる政党交付金を即時廃止すべきである。