市民とともに歩むオーケストラ

 昨日は前に宣伝した日本フィルの演奏会でした。裏方をしながら、影から聞くことができました。横から見ていたんですけど、指揮者の下野竜也さん、とっても楽しい指揮をしてくれました。身長はあまり高くない方でいらっしゃる(失礼!)のですが、全身を使って、時にファイティングポーズ(!)のような格好で指揮をしたり、飛んだりはねたり。でも、指揮自体はすごく緻密に計算されているように感じました。すべての音を振っている感じ。そして指揮者と日本フィルとの相性も素晴らしかったのでしょう、圧倒的な迫力と集中力で観客をぐいぐい引き込んでいった演奏だと思いました。演奏会のあとの交流会で、奏者の方が「実行委員のみなさんの顔を見て、あの人が会場にいるんだという思いで演奏するのは、普通に演奏するよりはるかに伝わるはず」と語っておられましたが、30年の長い間にわたって日本フィルが愛されてきた答えが、その言葉にあるように思いました。聴衆とオケの信頼感がないと、そんなには続かないですよね。