今日の日記

JAXAのページを見ていたら、11月30日に電波天文衛星「はるか」が運用を終了したとの情報を発見。
これは私にとって思い出深い衛星です。
世界初の電波天文衛星として、1997年2月に打ち上げられた衛星です。
この衛星は、宇宙空間でくもの巣のようなアンテナを広げて地球の電波天文台(パラボラアンテナ)と連携してできる直径数万キロに及ぶ巨大な「瞳」で、はるかかなたの天体の姿を捉えるために打ち上げられ、これまで数々の成果をあげてきました。
私は、この衛星の打ち上げを生で見たんです。忘れもしない中学1年のとき、裏庭の掃除だった私は、打ち上げ時間が近づくとにわかに掃除場所を離れて学校の表の空が開けた場所に行き、ロケットの打ち上げを見守りました。今でも、真っ白な煙とともに青い空をつきぬけていったM−Vロケットと、かすかに聞こえた轟音が思い出されます。掃除をサボっていたのを発見した担任の先生も、コラといいながら、すごかったねと声をかけてくれました。この頃は日本の宇宙開発の勢いはめざましいものがあり、私は「将来はロケット技術者になるんだ」と思っていたものでした。
「はるか」とスタッフの皆さんをたたえる意味で、JAXAの宇宙ニュース「ごくろうさま、「はるか」−電波天文衛星「はるか」の運用終了についてー」を紹介したいと思います。理系の学者さんたちの書く文章の情感の深さには、いつも感銘を受けてしまいます。
http://www.isas.jaxa.jp/j/snews/2005/1108.shtml